声優になるにはどんな道のりがある?
声優デビューまでの大雑把な道のりを見てみましょう。
高校を卒業した後、声優を目指すために進む道は大まかに3つ。①声優専門学校に入学、②声優養成所に入所、③進学または就職です。
声優養成所の場合は、拘束時間が短いこともあるので、就職しながら、学校に通いながら通うという選択も可能です。
声優専門学校や声優養成所に通う人は、提携しているオーディションに参加できます。
学校や養成所に通わず進学や就職を選んだ方は、一般公募の声優オーディションを受けることになります。
そうしたオーディションに合格し、晴れてプロダクションに所属となります。
しかし、ほとんどの場合、最初は準所属・ジュニア所属や”預かり”といったランクから始まります。
事務所内のオーディションに合格したり、仕事が増えたりすれば、ランクがあがり正所属となります。
ここまできてようやく、仕事のオファーが絶えない声優に近づくことができます。
う~ん、やっぱり大変そうですね。
でもこれだけ困難だからこそ声優は憧れの職業とも言えるのです。
それでは次よりに細かく説明していきます。
声優の学校や声優養成所に入るには
高校や大学を卒業後、声優の学校や養成所に入ります。
声優の学校や養成所には
- 養成所
- 専門学校
- 大学・短大
といったものがあります。
いずれを選ぶにせよ、試験やオーディションがあります。
その学校や養成所に合わせた対策をしっかりしておきましょう。
選ぶ際には、レッスンを見学させてもらいましょう。
学校や養成所は、声優になるための第一歩。
声優の仕事をイメージしながら、しっかりと学んで行きましょう。
学校や養成所にはそれぞれ次のような特徴があります。
養成所
- 声優に必要な技術を専門的に学ぶことが出来る。
- 週1回~と少ない日数で学ぶことが出来る。仕事をしながら大学に行きながら養成所に通うことも可能。
- 学費は比較的安く済む。
- 養成所は声優プロダクション付属と独立系に分かれる。
- 声優プロダクション付属なら、プロダクションのオーディションを受けることができる。
- 独立系でもプロダクションへのルートが開かれているところもある。
専門学校
- 演技の基礎から実践まで総合的に学ぶことが出来る。
- 週5回で、卒業期間が設けられている。
- 学費は高い。
- 専門学校卒業という学歴を得られる。
- 声優プロダクションとつながりを持つ専門学校もある。学内オーディションに合格すれば、そのプロダクションや養成所に所属することが出来る
- 卒業後の進路を斡旋してくれる。ただし即プロダクションに行ける人は一握りの実力を持った人であり、大半は養成所を斡旋される。
大学・短大
- 演技の基礎だけでなく、演出や劇作など、幅広く学ぶことが出来る。
- 演劇を対象とした学部・学科の数は少なく、倍率も高い。
- 大学卒・短大卒の学歴を得られる。将来の保険にもなる。
学校や養成所ではなく、劇団へ進む道もあります
- 演技の基礎を学ぶことが出来る。
- 「舞台立つ」という代えがたい経験を得られる。
- コネクションがある劇団なら声優の仕事が舞い込むこともある。
- お客様の生の声を聞ける。アニメ関係者とコネクションを持てる可能性もある。
- 本番1ヶ月前は集中稽古に入るところが多い。劇団員の多くは、時間の融通が利くアルバイトで生計を立てている。
- 生活サイクルが劇団中心になりがち。活動を続けているうちに、本来の声優になるという目標であるとズレてしまう人もいる。
- 費用は少なくて済む。ただし、公演ごとにチケットノルマが発生する劇団が多いので、そのための負担はかかることもある。
いずれにせよ、学校や養成所選びは重要です。
こちらのページで、もう少し突っ込んだ記事を書いてあります。
学校や養成所を選ぶポイントは?
学校や養成所に入れば声優になれるわけではありませんし、卒業したとしても声優になれる保証などありません。
声優プロダクションに入ることも、狭き門であることはお分かりでしょう。
将来への保険として、大学を出ていれば”つぶしがきく”。そんな考え方もできます。
大学に通いながら仕事をしながら、土日や夜間は声優の養成所に通うなんてこともできます。
学校や養成所選びは慎重に。
プロダクションに所属する
声優は、一般的にプロダクションを通して仕事を得て、それをこなして実績を積んでいきます。
そのため、プロダクションに所属することが、プロの声優としての第一歩です。
プロダクションに入るには
プロダクションのオーディションを受けるには
オーディションは誰でも受けられるわけではありません。
プロダクション付属の養成所や提携・協力している専門学校などでしか受けられません。
最初はジュニア登録
プロダクションに所属しても、まずはジュニア登録という申請をして、新人ランクで仕事をしていきます。
この期間にプロダクションが将来性を査定しているわけです。
実力を見せなければ次のステップへは進めません。
※正式には所属してないけど、仕事がもらえるかもしれない預かりという制度を設けている事務所もあります。
やっと正所属・・・でもゴールではない
ジュニア登録を経て正規ランクを手に入れ、正所属となれば、これでやっとプロの声優と認められるでしょう。
※プロダクションによっては正所属の前に、準所属が設けられているところもあります。
もちろんすぐに華々しくデビューできるわけではありません。
よくプロフィールにアニメで華々しくデビューしたことが書かれたりしますが、実はそのまえにガヤやモブの仕事をしていたりするのです。
声優は実力が第一の世界。
レギュラー1本とったからといって、それだけで食べていけるでしょうか?
次の仕事の保障もありません。
声優になれたとしても、食べていくのは大変?
声優は実力があるのが当たり前の世界です。
ずっと声優を続けていくには、自分を磨き続け、結果を出し続けていくしかありません。
特に女性の場合は、幅広い演技ができるようになっていないと、いずれ淘汰される傾向にもあります。
プロになっても入れ替わりの激しい厳しい世界です。
いかかがですか?この声優の厳しい道のり。
不断の努力とライバルに差をつける知恵で勝ち残りましょう。
プロダクション所属を目的にしない。